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ダイヤモンドの原点

スライスダイヤモンド(ポルキ)の物語

宝石の歴史を纏う

最も古くて新しいダイヤモンド

 

数ある個性的なダイヤモンドの中でも、おそらく最もアーティスティックで歴史的な背景を持つのが

「スライスダイヤモンド」です。

その名の通り、ダイヤモンドの原石を薄くスライスしたもので、インドでは古くから

**「ポルキ(Polki)」**と呼ばれ、尊重されてきました。

これはダイヤモンドのカット技術としては最古の形態の一つであり

西洋式のファセットカットが生まれる遥か昔、ムガル帝国時代のインドでその歴史は始まりました。

【第1部】インド王妃が愛した「ポルキ」の豊かな歴史

スライスダイヤモンド、すなわちポルキは、かつてムガル帝国のマハラジャ(王)やマハラニ(王妃)たちにこよなく愛され、その富と権力の象徴とされてきました。

現代でも、インドでは花嫁が身に着ける最も豪華で伝統的なウェディングジュエリーとして

世代を超えて受け継がれています。

ポルキが「ノーカットダイヤモンド」とも呼ばれるのは、原石のありのままの形をほとんど変えずに磨き上げるため。一つ一つの原石が持つ自然な輪郭や内包物の表情を「個性」として尊重する、まさにダイヤモンドの原点ともいえる存在です。

【第2部】スライスダイヤモンドの特別な魅力

1. 内側から発光するような、柔らかな輝き 一般的なファセットカットダイヤモンドが、光を反射させて鋭い閃光のような輝きを放つのに対し、スライスダイヤモンドは、石の内側から発光するような、柔らかく神秘的な光沢が魅力です。光の角度によって表情を変えるその奥ゆかしい輝きはシーンを選ばず気軽に、

そして上品に身に着けることができます。

2. スライスされたダイヤモンドの広い表面は、まるで地球の内部を覗き込む「窓」のようです。

そこには、ソルトアンドペッパーダイヤモンドのようなインクルージョンや、色がまだらに混ざり合う様子など、ダイヤモンドが何億年もかけて育ってきた証である「地球の指紋」が映し出されます。

人工的には決して創り出せない、唯一無二の景色を楽しめるのが最大の魅力です。

【第3部】伝統技術が光るセッティング

スライスダイヤモンドのユニークな形状は、その留め方にも特別な技術を必要とします。

■ ベゼルセッティング(覆輪留め) 平らな形状を活かし、石の全周を地金で囲むセッティングです。

石をしっかりと保護し、輪郭を美しく際立たせることができます。

■ クンダン(Kundan) インドの伝統的な宝飾技術で、ポルキジュエリーに多く見られます。熱や圧力を加えず、純度の高い柔らかな金箔(きんぱく)で石を丁寧に包み込むように留める技法です。

接着剤を使わずに石を固定するこの方法は、職人の極めて高い技術を要し、ポルキの柔らかな輝きを最大限に引き出します。

【結論】物語を所有するという贅沢

スライスダイヤモンドを手にすることは、単に美しい宝石を身に着けること以上の意味を持ちます。

それは、悠久の歴史と、熟練の職人技、そして地球が偶然に生み出したアートを所有することです。

AARUSHIでは、この特別なダイヤモンドが持つ物語を大切にし、その魅力を最大限に引き出すデザインをご提案しています。あなただけのオンリーワンの物語を、スライスダイヤモンドと共に身に着けてみませんか。

 

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